勝率50%で配当倍率が2倍のゲームで使用するパロリーベッティングシステムは、3回勝負を1セットにしたカジノゲーム攻略法です。そのやり方と課題、そして利益を出すための活用方法を解説します。
パロリーベッティングシステムのルール
パロリーベッティングシステムは3回のベットを1つの単位とするカジノゲーム攻略法です。勝率50%で配当倍率が2倍のゲームで使用します。ルールは次のようになります。
・負けたら賭け金は最初の額に
・勝ったら賭け金を2倍にする
・3連勝したら賭け金は最初の額に
たとえば最初の賭け金を1ドルとすれば、3連勝すると賭け金は「1, 2, 4(ドル)」と増えて、次は1ドルに戻します。2連勝の次で負けても1ドルに戻します。
パロリーベッティングシステムが使えるゲーム
パロリーベッティングシステムは勝率が50%のゲームで使用するので、次のようなゲームで使えます。
・ルーレット(「赤/黒」、「奇数/偶数」、「ハイ/ロー」)
・バカラ(「プレイヤーの勝ち」または「バンカーの勝ち」)
バカラの場合、「プレイヤーの勝ち」に賭けて当たると賭け金の2倍配当を受け取りますが、「バンカーの勝ち」に賭けて当たると配当倍率は1.95倍になります。また当たる確率はそれぞれ44.62%と45.89%なので50%からはかなり乖離があります。
長く運用を続けると資金は減少し続けるので、実行する回数を決めておくか運用を開始するタイミングを工夫したほうがよいかもしれません。
これはルーレットも同じで、2択の賭け方での勝率は18/37=48.65(%)と50%に少し届かない数値です。
パロリーベッティングシステムの効果
実際にパロリーベッティングシステムは使える攻略法なのかを説明します。3回のベットが1セットとなり、それを繰り返す方法となっています。そして3回のベットの結果は次のように2×2×2=8(通り)あります。カッコ内は賭け金です。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 損益 | 確率 | |
1 | 勝ち(1) | 勝ち(2) | 勝ち(4) | +7 | 11.51% |
2 | 勝ち(1) | 勝ち(2) | 負け(4) | −1 | 12.15% |
3 | 勝ち(1) | 負け(2) | 勝ち(1) | 0 | 12.15% |
4 | 勝ち(1) | 負け(2) | 負け(1) | −2 | 12.83% |
5 | 負け(1) | 勝ち(1) | 勝ち(2) | +2 | 12.15% |
6 | 負け(1) | 勝ち(1) | 負け(2) | −2 | 12.83% |
7 | 負け(1) | 負け(1) | 勝ち(1) | −1 | 12.83% |
8 | 負け(1) | 負け(1) | 負け(1) | −3 | 13.54% |
※確率の合計は99%と100%になりませんが、端数を切り捨てているためです
1セットの3回勝負は必ずこのいずれかの結果になります。最後の数字はその結果となる確率ですが、ルーレット(ヨーロピアンルーレット)の2択の賭け方によるものとしています。
1セットでの期待値は次のように計算できます。
7×0.1151−1×0.1215+0×0.1215−2×0.1283+2×0.1215−2×0.1283−1×0.1283−3×0.1354=−0.1205
つまり平均すると0.1205ドルずつ資金が減少するということです。
パロリーベッティングシステムの活用方法

適当にベットしては資金が減り続けてしまうことがわかるので、パロリーベッティングシステムを使用するためには何らかの工夫が必要であることがわかります。
賭け金を増やす
1セット終了した時点で損失となったならば、次の1セットは賭け金を増やす方法が考えられます。たとえば最初に1ドルを賭けるのであれば、1セットが損失となったら「1 2 3…」と増やすということです。
ただし損失となり続けてしまうと、累積損失はかなり大きくなる可能性があります。
テーブルの偏りを利用する
次に考えられるのがテーブルによって異なる出目の偏りを利用する方法です。
ルーレットに関しては長期的に出目の偏りが発生しては修正されるという周期を繰り返しています。長くプレイするのであればルーレットでの偏りを利用するのもよいでしょう。
パロリーベッティングシステムは3回勝負を1セットにするという短期勝負ができるので、ルーレットよりもバカラのほうが向いているかもしれません。
バカラのゲーム結果の偏りについて
オンラインカジノのライブカジノでは、バカラの出目が次のように記録されています。

※赤丸がバンカーの勝ちで青丸がプレイヤーの勝ち
だいたい70回ほどプレイするとシュー(カードを収納しているボックス)を交換するので、それまでの間にプレイすることになります。そこでその半分近くまでプレイが終わったテーブルをチェックして、プレイヤーとバンカーの勝ちに差が生じているテーブルを探します。

たとえばこの場合、赤のバンカーが青のプレイヤーよりもかなり多くの勝ちがあることがわかります。そこでプレイヤーの勝ちに賭け続けると、バンカーの勝ちとの数が近づくことにより利益が出ることが期待できます。
パロリーベッティングシステムの実践例
上記の出目の状態からゲームを始めるとします。最初の賭け金は1ドルとしてプレイヤーの勝ちに賭け続けます。引き分けは賭け金が戻るのでカウントしていません。

1回目 | 2回目 | 3回目 | 累積損益 | |
1 | 勝ち(1) | 勝ち(2) | 負け(4) | −1 |
2 | 負け(1) | 勝ち(1) | 勝ち(2) | +1 |
3 | 負け(1) | 負け(1) | 勝ち(1) | 0 |
4 | 負け(1) | 負け(1) | 負け(1) | −3 |
5 | 負け(1) | 勝ち(1) | 勝ち(2) | −1 |
6 | 勝ち(1) | 勝ち(2) | 勝ち(4) | +6 |
7 | 負け(1) | 負け(1) | − | +4 |
10勝10敗ですが、連勝のタイミングが良かったこともあり損益はプラスで終えています。
ほかにも同じ勝ちに続ける(たとえばプレイヤーが勝ったあとはプレイヤーの勝ちにベットする)といった方法も試してみるとよいでしょう。
まとめ:パロリーベッティングシステムは活用方法の工夫を

パロリーベッティングシステムは長く運用すると資金は減り続けることがわかります。しかし運用を開始するタイミングを工夫したり賭け方そのものを工夫すれば、利益を生み出す可能性はあります。今回はバカラで検証しましたが、ルーレットなどでもいろいろと試してみるとよいでしょう。
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